なんでもまとめ

思い出話に付き合ってくれないか?

1 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 13:55:21.59 ID:mR9MWEUH0.net
俺、今プロのデザイナーとして絵を描く仕事をしてるんだ。特に絵を描くことが好きだった訳でもない俺が、絵で食っていく事を決めた高校時代の思い出話を思い出したから良ければ聞いて欲しい。10年近く昔の話だから、想像も混ぜて思い出しながら書くよ。

351 :名も無き被検体774号+:2021/08/25(水) 23:07:48.47 ID:G6sKlZTl0.net

355 :名も無き被検体774号+:2021/08/25(水) 23:10:41.48 ID:G6sKlZTl0.net

名曲をまとめました。
尾崎豊の「シェリー」は本当に名曲です。

257 :名も無き被検体774号+:2021/08/15(日) 22:19:24.43 ID:MzdjVTRc0.net

美凪の首から下がってるヘッドホンからは、
いつものように 「シェリー」 がまた流れている。
今日はいつもより音が大きいな。
「シェリー」がヘッドホンから流れる時はいつも帰る頃だったから、少し切なくなる。
それに気付いた吉田が

吉田「最後はアレ、弾いちゃいますかwww」

俺「頼んだwww」

とギターを構える。さっきまで筆を持っていた美凪もついテンションが上がっていた。吉田のギターの音と共に、美凪と俺と吉田「シェリー」を大声で歌い出す。樋口と佐野も合いの手を入れていた。こんなに楽しそうに歌う曲では無いんだろうが、俺たちからしたら最高にノリノリになれる魔法のような曲だった。

156 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 23:19:27.63 ID:AKdGRNNO0.net

おつかれ
おやすみ
あなたの夜が心地よいものでありますように

311 :名も無き被検体774号+:2021/08/16(月) 07:37:15.27 ID:KyQ/J34w0.net

今でも、毎日集中して絵を描いて服の袖を絵の具で汚すことがある。クリーニングに出したり、色んな洗剤で擦ってみたり、汚れを綺麗に落とそうと思えば色んな方法があるのだろうけど、俺はあえて洗濯機に入れるだけ。僅かに残った絵の具の汚れも努力の証だと思って大切にしている。

84 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 19:34:02.88 ID:mR9MWEUH0.net

俺は負けた悔しさと、絵を描くことの楽しさについて曖昧な返事しか出来なかった恥ずかしさで
少しムスッとしながら、再び筆を持った。
美凪は筆をしまい、本を取り出しページをめくった。絵を描いていたかと思えば次は読書か、不思議な子だなと思った。

141 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 21:58:39.61 ID:mR9MWEUH0.net

気のせいかもしれないが、そういった美凪の顔も少し切なそうに見えた。ほんとに、気のせいかもしれないが。

31 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 15:29:42.28 ID:mR9MWEUH0.net

俺たちは、合宿でここに来た美術部ということ、
昼間サボりすぎて今急いで描かないといけないことを伝えると、

女の子は笑って
女の子「一緒に描こうよ〜!」
と言ってくれて助かった。

353 :名も無き被検体774号+:2021/08/25(水) 23:08:50.83 ID:G6sKlZTl0.net

124 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 21:39:56.82 ID:mR9MWEUH0.net

俺「でもやっぱり一番好きなアーティストは〜?」

俺 美凪 「尾崎豊!!!」

やっぱりこんな話をしてる時にも、美凪の
ヘッドホンから聞こえてくる尾崎豊の歌声が
いいBGMになっていたな。

258 :名も無き被検体774号+:2021/08/15(日) 22:19:53.25 ID:MzdjVTRc0.net

吉田「シェリー いつになれば 俺は這い上がれるだろうー!」

俺「シェリー どこに行けば 俺は辿り着けるだろうー!」

美凪「シェリー 俺は歌う 愛すべきもの全てにー!」

161 :名も無き被検体774号+:2021/08/15(日) 11:20:43.21 ID:MzdjVTRc0.net

東屋が見えてきた頃は、夜の9時を回っていた。
街灯に照らされ、離れていても東屋の中の様子はぼんやりと照らされていた。

139 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 21:55:53.53 ID:mR9MWEUH0.net

佐野が言った
「でもさ、大丈夫なのか?帰る時寂しくならないか?」
という言葉を脳内でリピートしてしまい、手が止まる。美凪と絵を描き初めて、初めて集中出来なかった。それでも、美凪のヘッドホンから相変わらず流れている尾崎豊メドレーが何とか俺を安心させてくれていた。

340 :名も無き被検体774号+:2021/08/17(火) 00:45:19.82 ID:vrdO8vJ/0.net

人はここまでストイックになれるのかと驚いた。
彼女との再会談も楽しみにしてる!

286 :名も無き被検体774号+:2021/08/15(日) 23:08:31.16 ID:MzdjVTRc0.net

実は毎日美凪の絵を描いていた事、民宿のおばさんに預けているから見て欲しい事を伝え、早速準備を始める。絵を描いている美凪や、本を読んでいる美凪は描いたが、向かい合って顔を見ながら美凪を描いたことはなかった。そして、その絵も美凪に預けておきたかった。

214 :名も無き被検体774号+:2021/08/15(日) 13:55:34.42 ID:4TR96ufdr.net

楽しみにしてる!

75 :豆腐 :2021/08/14(土) 18:22:44.55 ID:pVADGMyvd.net

こちらで雑談しませんか?

【カレーは飲み物】トウフードファイター【目方はkg単位】
https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1625908441/

17 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 15:00:35.12 ID:mR9MWEUH0.net

その後も出店で買い食いして、昼には民宿のおばさんたちが用意してくれた弁当を食べる。そして午後も遊び回り……を繰り返してると直ぐに民宿への集合時間が近くなった。
帰りは他班の男子たちとも合流。

302 :名も無き被検体774号+:2021/08/16(月) 00:59:58.80 ID:JcdpOZEY0.net

追いついた!!
ポロポロ泣いたよ。先生最高

235 :名も無き被検体774号+:2021/08/15(日) 22:06:08.00 ID:MzdjVTRc0.net

ミーティング開始5分前。入口からは人が多いため、抜け出せないことを分かっていた。
だから、部屋のベランダから非常用のロープを吊るし、4人で降りていく作戦を決行。

夏とはいえ夜の7時にもなると、空のほとんどが紫色で覆われており薄暗い。窓を開けると風で風鈴がチリンチリンと鳴り始めた。

153 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 22:09:23.76 ID:mR9MWEUH0.net

公園まで坂を降りていく。
木々が風で揺れ山の方は真っ暗で不気味だった。
公園まではそこまで距離がないんだが、今は体感でかなり遠く感じる。ヒグラシの声が大きく聴こえ始めて来た頃に、公園に到着した。

195 :名も無き被検体774号+:2021/08/15(日) 11:52:32.57 ID:MzdjVTRc0.net

たった数日の、人生の一瞬にも満たない間で
これまでの人生以上のことを教わった。
俺が美凪に教えたことよりも、教わったことが多かった。

美凪に教わったことを一つ一つ復習しながら
リュックの内ポケットからクシャクシャになった進路調査票を見つけ出した。
陸上を辞めてから、ずっと悩んでいたことが解決したような爽快感が全身を巡った。

62 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:39:38.43 ID:mR9MWEUH0.net

そんなことを言いながら、絵を描いてみることに。俺が自主的に絵を描くなんて珍しいと思ったのか、樋口は俺をジロジロ見ていた。
だが数分もすると、樋口も俺に釣られたのか
黙って絵を描き始めた。

俺「なぁ、どっちが上手いか勝負しようぜ」

樋口「勝てるわけなかろうwww イッチは真面目に描けば上手いんだからなwww」

67 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:43:14.93 ID:mR9MWEUH0.net

民家の縁側の方からは、まだ風鈴がチリンチリンと鳴っていた。

いつもあの場所で絵を描いているとは言っていたが、この時間帯に美凪が公園に居るとは限らない。だが、また美凪と勝負をしたい一心で峠道を歩いた。

344 :名も無き被検体774号+:2021/08/24(火) 00:14:52.89 ID:AhEqQ2MGd.net

初めて神スレと思えるスレを読めた
楽しめた
ありがとう

56 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 16:35:08.19 ID:mR9MWEUH0.net

消灯後は布団を囲んで定番の恋バナ。やっぱり恋バナはいつになっても楽しいもんだよね。クラスや美術部の可愛い子の話、太ももがエロい子ランキング、などくだらん話をしているうちに皆爆睡。やっぱり吉田と佐野は2人揃って、俺の彼女が一番だろ!とか言ってて羨ましかったな。

147 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 22:03:39.91 ID:mR9MWEUH0.net

佐野「ほれ、マシュマロ。焼いてこいwww」

吉田「なんで俺なんだよwww 」

吉田はタオルを頭に巻いて、やっぱり背中にはギターを背負っている。
ちょっと若いビッグダディみたいでワロタw
メガネを外すと意外に美形な佐野も、今日はコンタクトにしてるのか、やけにイケメンだった。

113 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 21:19:16.36 ID:mR9MWEUH0.net

お母さんがくれた筆やイーゼルを遺品として大切にしているからあんなに年季が入っていたこと。
小説や音楽の趣味もお母さんから教わったからかもしれないということ。そして、なんのために絵を描いていたのかということ。

おじさんとおばさんは少し寂しそうな顔をしていた。少し空いた窓からは、ヒグラシの鳴き声が聴こえてきた。

312 :名も無き被検体774号+:2021/08/16(月) 07:38:01.39 ID:KyQ/J34w0.net

逃げずに何かに取り組むことだって美凪に教わった。勉強が辛いこともあったが、ここまで逃げずに頑張ってきた。そのおかげでデザイナーになることが出来た。それに、中学時代に諦めた陸上のこともよく思い出す。一度逃げたことにももう一度挑戦してみてもいいのかなと思って、たまに家の周りを走ってみたりもしてる。

209 :名も無き被検体774号+:2021/08/15(日) 12:06:16.16 ID:MzdjVTRc0.net

シェリー 俺は歌えているか

俺うまく笑えているか

俺の笑顔は卑屈じゃないかい

26 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 15:13:33.09 ID:mR9MWEUH0.net

ちょっと数分休憩させてくれ。
ペース遅いとか、内容に質問とかあれば
レスしてくれると助かる。
一人で書き続けるよりモチベにもなるし。

休憩終わったら改善するから、なんかあったらお願いしますm(_ _)m

34 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 15:36:00.65 ID:mR9MWEUH0.net

すると、話しながらも内心は急いでいたのか

樋口「よし描き終わった!イッチ、あと君!お先に失礼するぞwww」
と樋口が雑に道具を片付けて先に走って民宿へ向かって走り去ってしまった。

時計を見る。俺を置いて先に帰った裏切り者は
ギリギリ間に合うだろうが、今から片付けて帰ってもどうせ間に合わない。女の子と2人きりの状況を作ってくれた樋口に一周まわって感謝しつつ、時間は諦めて絵と女の子との雑談に力を入れることにした。

308 :名も無き被検体774号+:2021/08/16(月) 07:33:24.97 ID:KyQ/J34w0.net

美術部を引退してからは、更なる猛勉強が始まった。絵を描くだけでなく、苦手な勉強もしなければならないのは辛かったなぁ。

東京藝術大学。日本の美大の中の頂点とも言える大学だ。それを目指すのは容易い事じゃなかった。だけど、美凪との約束は絶対に果たしたかった。

193 :名も無き被検体774号+:2021/08/15(日) 11:51:45.42 ID:MzdjVTRc0.net

学校から進路について聞かれることは多かった。
だが。以前の俺は陸上も辞め、夢なんて何一つなかった。夢どころか志望校さえも。
だが、そんなに悩んだ進路がたった数日で、しかも1人の女の子との出会いだけで決まるとは思っていなかった。それほど美凪にはたくさんのことを教わった。

244 :名も無き被検体774号+:2021/08/15(日) 22:12:05.43 ID:MzdjVTRc0.net

少し遠くに見える駅周りの繁華街の明かり、美凪と訪れたひまわり畑、樋口とも絵の勝負をした場所などを眺めながら走る。夜なのに、そこら中の民家から風鈴の音が聴こえた。

25 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 15:11:27.65 ID:mR9MWEUH0.net

俺と樋口、焦りながら綺麗な景色を探す。

俺「どうせなら夕日の絵とかにするか!?」

樋口「承った。」

俺「あそこでいいだろ!あの公園の東屋!他にも絵描いてる人いるぞ?」

樋口「OK、マスター」

相変わらずこいつキャラ安定しないなぁと
思いつつ、途中にあった結構大きめな公園にある東屋から見える景色を絵に描くことに。

108 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 21:14:11.27 ID:mR9MWEUH0.net

今日も食事や風呂、ミーティングを終えた。
やっぱり俺の絵は褒められた。こっそりと描いた美凪の人物画は提出しなかったけど。

中嶋先生「イッチ、絵に目覚めたか?www」
と聞かれた時はやっぱりビクッとしたが。

自由時間はやっぱり皆と馬鹿なことやって楽しんでたけど、消灯時間前にどうしてもしなければならないことがあった。

196 :名も無き被検体774号+:2021/08/15(日) 11:52:56.33 ID:MzdjVTRc0.net

進路調査票を見つけ出した瞬間、美凪も口を開いた。

美凪「楽しいに決まってるじゃん!」

美凪はいつもの、好きなことを語る時の大声で
叫んだ。その顔は、絵を描く理由を何個も、何百個も、何万個も見つけたような顔だった。
美凪の、お母さんがなくなってから、ずっと悩んでいたことが解決したような爽快感のある声が響いた。

238 :名も無き被検体774号+:2021/08/15(日) 22:09:27.46 ID:MzdjVTRc0.net

樋口「夜の川怖ぇwww 流れ速すぎwww」

吉田「怖いならなんか弾いてやるよwww」

佐野「やめろ遅くなるだろwww」

とか笑いまくったな。結局、樋口が怖さを紛らわせるために大声で歌い始めた
マキシマム ザ ホルモンの 「ぶっ生き返す」
をみんなで熱唱しながら走っていたwww

221 :名も無き被検体774号+:2021/08/15(日) 21:54:11.38 ID:MzdjVTRc0.net

それからも、合宿中はひたすらに絵を描いた。
俺にも夢ができたし、美凪と絵を描くことが今は何よりも楽しかったから。

この前乗ったボロ自転車に乗ってひまわり畑に行って絵を描いた。皆で遊んだ川や民宿の絵も描いた。東屋からの景色も何回描いたかも覚えてないくらい。以前から秘密で描き続けている美凪の人物画もかなり上達してきた。鉛筆で描いてみたり、水彩で描いてみたり。色々な絵にして残しておきたかった。

205 :名も無き被検体774号+:2021/08/15(日) 12:00:23.17 ID:MzdjVTRc0.net

美凪は泣いていた。辛くて泣いているのでは無いと分かったから、美凪を助けてあげられたんだと思って俺も泣きそうになった。

そして、美凪に勝つということだけでなく、デザイナーになることは俺のハッキリとした目標、立派な夢になっていた。

29 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 15:28:11.01 ID:mR9MWEUH0.net

東屋で絵を描いている人に近づく。一人の女の子だった。俺らと同じくらいの歳かな。
芝生には子供たちがいるものの、東屋近くには人が少なかったためかなり目立った。
しかも長年使ったような立派なイーゼルを立ててまるで画家のような数の沢山の筆で絵を描いていた。肩までかかるくらいの黒髪と画家姿が良く似合う女の子。さすがにベレー帽は被ってなかったが。

279 :名も無き被検体774号+:2021/08/15(日) 23:02:10.21 ID:MzdjVTRc0.net

中嶋先生「民宿の方々から全て聞いている!!!お前たち、あそこにいる女の子にお世話になったんだろう!!!そして、イッチに限っては、目標と夢まで貰っただろう!!!」

中嶋先生「俺はお前たちにこの合宿で何があったかは知らないが、大切な部員に夢を与えてくれた人を俺はこのまま素通りなんでできない!!!」

中嶋先生「もう一度言う、イッチ!樋口!吉田!佐野!バスを降りろ!!!俺はいくらでも待つから、やり残したことと最後にもう一度だけお礼をしてきなさい!!!」

女子とか運転手さんとか、何も知らない人はほんとにポカーンとしてた。

37 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 15:38:23.11 ID:mR9MWEUH0.net

君より上手いかもと言う表現を冗談にしたのは
言うまでもなく、この女の子の絵には目を見張るような魅力で溢れていたから。
絵の具をちょこんとつけ、筆で慣らすだけで
いつの間にか立派な夕焼け空を描いてしまう女の子の技術は、まるで魔法のようだった。
絵を描くのが好きだった訳では無いが、小さい頃から絵の上手さにはかなり自信があった俺が
今までサボらず必死に描いてもここまで魅力的な絵は描けないだろう。

342 :節穴 :2021/08/17(火) 15:27:24.88 ID:OJWUXBF/d.net

乙ー楽しかった
続きもぜひ聞かせてね

219 :名も無き被検体774号+:2021/08/15(日) 21:48:48.92 ID:MzdjVTRc0.net

見てくれている人がいそうであれば、
そろそろ完結させたいと思っております。
よろしくお願いしますm(__)m

173 :名も無き被検体774号+:2021/08/15(日) 11:31:21.00 ID:MzdjVTRc0.net

樋口の、また走って欲しいという願いは
聞いてあげられないけど、俺は美術で陸上を越えたいと思った。この合宿で、俺はこれから先も絵を描きたいんだって確信した。

255 :名も無き被検体774号+:2021/08/15(日) 22:18:18.46 ID:MzdjVTRc0.net

3人が東屋の中で騒いでる所を2人で絵に描いた。本当は、美凪が騒いでる所も描きたかったんだけどね。

142 :名も無き被検体774号+:2021/08/14(土) 21:59:21.59 ID:mR9MWEUH0.net

今日も辺りが暗くなってきた。
初日は急いで帰っていたが、合宿の残りも数日となるとこの時間が心惜しくなる。
帰り際のヒグラシの鳴き声とヘッドホンから聴こえる尾崎豊もやけに寂しく感じた。

今日も民宿へ戻るといつも通りのミーティング。この頃になると、俺があまりにも頑張るから、ミーティングは俺を褒めるだけの会みたいになっていた。

182 :名も無き被検体774号+:2021/08/15(日) 11:40:34.21 ID:MzdjVTRc0.net

俺「なぁ、そのライターもお母さんから貰ったんだろ?そのヘッドホンも、渋い趣味も。」

美凪「せいかーい!やっぱり民宿のおばさんたちに教わったでしょ〜www」

俺「美凪のお母さんが亡くなっていることはな。どれがお母さんからの贈り物かなんて、見ればわかるしな」

美凪「やっぱりそうかぁ〜www 尾崎豊を聴く女子高生なんてそう居ないもんね〜www」

俺「そして、一番驚いたのは、絵を描くこともお母さんからの贈り物ってことだな。」

美凪「そうだよ。お母さんが私に絵をくれたの。だから絵を描いてるし、描きたいって思うよ。」